オーナー様座談会

e-housing函館の挑戦

様々な希望を持って住宅を建てる時、多くの人は住宅雑誌や折り込みチラシ、モデルハウス、そして担当営業マンの話を元に住宅会社を選びます。
でもどこが本当に信頼できる会社なのか、なかなか見分けがつかないのが実態です。

そこで、函館地区の地元工務店、メーカーなどで結成した住まいの研究グループ「イーハウジング函館」の皆さんと、同グループが今春販売を開始した「追分サスティナブルビレッジ」で住まいを建設されたオーナー様をお招きし「どうすれば納得の住まいが手にはいるか」をテーマに座談会を企画しました。
トークのあちこちに、良い住まいづくりのヒントが隠されていますのでご参考に。

良い住まいを手に入れるには?

オーナー様

右下から斉藤広光さん、小野寺俊司さん、恋叶(こか)ちゃん、小野寺真知子さん、徳家知美さん。
右上からハウザー社長川村伸之さん、マルサ佐藤建設佐藤昌博さん
渋谷建設社長渋谷旭さん、徳家武士さん

子供達を安全な室内環境で

-まずは簡単に自己紹介を。

オーナー様オーナー様オーナー様

▼斉藤広光さん

私たち家族は現在、函館で家賃6万5千円、戸建ての借家、に住んでいます。
約10年住んでいますが、建物は古く、室内も結露やカビが非常に気になる状況です。
子供が2人いるので室内環境が心配。断熱も不十分なのか、冬は室内でも白い息が見えることがあります。そこで家を建てることにしたのです。
まず函館市に隣接する北斗市が、中学校卒業までの医療費助成や、除雪などの行政サービスが手厚いと知り、北斗市で土地探しを始めました。
最終的にはイーハウジングの追分サスティナブルビレッジで、ハウザーさんに施工をお願いしたわけですが紆余曲折がありました。
実は他のハウスメーカーにお願いすることがほぼ決まっていたのです。
身近な人のアドバイスやハウザーの川村社長との出会いが重なって納得の住まいを手に入れることができましたが、一歩間違うと一生後悔することになったかもしれませんでした。

▼小野寺俊司さん

子供ができたのを機に安心して子育てできる住まいが必要だと考えました。
以前は家賃7千円の社宅に住んでいたので、新築する費用は貯めていましたし、妻の義理の兄がハウスメーカーで家を建てたこともきっかけになりました。
中古物件や市内の土地も見て回りました。ある日会社の帰りに追分サスティナブルビレッジの分譲地を見かけて、まず土地を私も妻も気に入って、その後にイーハウジングの存在を知りました。
さらに知人を介して佐藤建設の評判を知り、最終的にこの住まいを建てることができました。

▼徳家武士さん

私はイーハウジング函館メンバーの渋谷建設で約7年働いています。
自分が大工であることもあって、夫婦の間でも私が30歳になる頃には家を建てようと漠然と考えていて、29歳になった今年、自分を中心に施工チームを組んで、住宅を建てることができました。
きっかけは当社の渋谷社長に「今住んでいるアパートはいくら支払っている」と聞かれ、「その額なら家を建てられる」と言われたこと。
仕事の上でも良い経験になって、非常に良かったと思います。

▼ハウザー:川村伸之社長

当社が建てさせていただいたお客様は斉藤様ですが、小野寺様も徳家様もイーハウジングというグループ全体のお客様です。
北海道内でも地元の建築会社が集まって、住まい作りの勉強やこのような提案活動をしているのは珍しいと思います。
我々グループの工務店や建材メーカーは仲が良くて、皆様もきっと仲良く、ご近所同士が気配りできる街になれればいいなと思っています。

▼渋谷建設:渋谷明社長

イーハウジングの追分サスティナビルビレッジを選んでいただきありがとうございました。
今日は皆さんのご意見を伺ったり、ご近所付き合いのきっかけになれればと思っております。

▼マルサ佐藤建設:佐藤昌博社長

今後、この街は人が増えて、21家族が暮らし始める予定です。暮らしやすいまちづくりの応援がしたいと思っております。

断熱やバリアフリーの提案力に納得

-追分サスティナブルビレッジで建てた経緯について教えてください。

オーナー様オーナー様

▼小野寺俊司さん

私たち夫婦は知り合いや親戚が集まるとき、空き地が多くて車を止めるのに不自由しないような田舎で育ちました。
土地が70坪程度あって十分な駐車スペースと居住空間を確保したい。その希望にあった土地を追分サスティナブルビレッジに見つけたのです。
日当たりも良く、学校や職場も近かった。販売している佐藤建設さんにこの土地で家を建てたいと連絡。キャンセル待ちして最終的には実現できました。
その後はパソコンで図面を引いてみたり、社長にアドバイスいただきながら間取りを考えたり。
母が車いす生活になったとき実家を1000万円近い費用でスロープを付けたり、床段差を解消した風呂やトイレなどを用意しました。
私たちの家の中も車いすで自由に行き来できるプランにしていただきました。
友人が 22歳のとき事故で車いす生活になったのですが、彼もその後佐藤建設で家を建てています。
彼の家のバリアフリー対応を見て、しっかりした会社だと確信、佐藤建設にお願いしました。

▼徳家武士さん

私たちの場合建てるなら当然自社。社長に背中を押された感じです。

▼徳家和美さん

思ったより若いうちに自分たちの家が手に入ったことや、デザインや設備などを選ぶときに意見を聞いてもらったこともあって、満足のいく住まいができました。主人が頑張ってくれたので安心してお任せしていました。

▼渋谷建設:渋谷明社長

徳家君はうちの棟梁候補です。彼はこの家を建てる責任者になってすごく成長したんです。
私自身もそうでしたが自分の家を建てるとお客様にとって何が大事か、施工上の段取りも身をもってわかるのです。
彼は次の現場から全て施工管理を任せられるようになりました。完成した住宅がこの座談会の会場です。

▼斉藤広光さん

イーハウジング函館のハウザーさんで建てたのは、それまでお願いしようとしていた住宅会社より信頼できると分かったからです。
前の住宅会社と打ち合わせしたとき、私は名前だけは知っていた基礎断熱工法のこと、外断熱工法のことを自分の家に採用したらどうかと聞きました。するとその担当者は「そこまで必要ないんじゃないですか」と言うんです。
当時は私自身もよく知らなかったのでそんなもんかなと思いました。
ところが兄が仕事の関係でイーハウジング函館の会員企業は仕事が丁寧だとか、いろいろな評判を知っていて、私にイーハウジング函館も検討するように勧めたのです。
そこでこの土地を見にきたら、ハウザーの川村社長に会いました。同じことを聞いてみたら工法や性能、コストなどを私が分かるまで分かりやすく、詳しく教えてくれたのです。
そこでハウザーさんはちょっと違うなと思ったのです。もし前の会社で決めていたらと思うとぞっとします。
住宅は来年の3月頃までモデルハウスとして使っていただくのでぜひ見ていただければと思います。

地元工務店グループの思い

-イーハウジング函館について

▼渋谷建設:渋谷明社長

イーハウジング函館は、地元工務店や建材店などが集まって、皆さんに安心して住める高性能な住宅を適正価格で供給することを目的として集まった集団です。
週に1回企業の枠を超えて集まり、施工や設計、技能者育成、情報の共有や学習、そして個々の力では実現できないような企画などを話し合ってきました。
今回はユーザーのニーズに合った割安で環境の良い立地を提供することを第1に考えました。
不動産会社は土地を販売する際に3割程度の販売利益が必要ですが、我々は土地代で利益を得る必要がありません。
土地造成は土木工事の少ない時期に5社の建設会社から見積もりを取って費用を圧縮。広告はグループ内の企業が共同負担し最低限実施、土地は利益ゼロで販売しています。

理想の住まいができるまで

-オーナーの思いが実現

▼小野寺真知子さん

主人はもともと住宅のことを考えるのが好き。積極的で住宅雑誌も見ていろいろ考えていました。
佐藤社長も私からはアイデアが出ないときも具体的な話をたくさんしてくれました。
私たち家族の意見と佐藤社長のアドバイスがたくさん盛り込まれた家です。

▼小野寺俊司さん

妻の実家は大工ですし、私も多方面からいろいろな情報を仕入れました。
地元工務店がグループを作って活動できているというのはお互いを信用できるからだと思います。
個人企業から営業されるよりもイーハウジング函館としての活動に安心感がありました。
棟梁さんとも話しましたが、大工さんもグループ内の他の工務店よりいいものを作りたいと思うそうです。
私の家はこだわりの強い家なので、大工さんも大変苦労されたと思います。

▼マルサ佐藤建設:佐藤昌博社長

私たちの仕事はプランを立てるためにお客様のプライバシーに踏み込む必要があります。
小野寺さんは子育ての事などを率直に話してくれました。予算と土地の広さが十分あれば何でもできますが、限られた予算と土地であれば建築プラン作りは選択が重要になります。
小野寺さんの要望もあるし私もやってあげたいことがある。
私がご夫婦との打ち合わせの場でこういうことができますと提案すると小野寺さんはいつも夜の2時3時まで考えてくれる。
ある程度考えをまとめたら奥様に意見を求めるんです。いつも奥様の意見が入って決定されていく。
私も信頼を感じながら進めることができました。

▼小野寺俊司さん

出張のない日は、朝の出社前、昼休み、仕事の後、家に帰ってからまた現場に行ってたばこ吸いながら眺めたり。
大工さんが「今日はここまでやったよー」など気さくに話してくれました。
例えばスイッチの数は図面上大丈夫と思ったけどもう一つあったほうが良かったと現場で言ったら、手間なのに快く応じてくれました。新居にお招きした方々の評判もすごく良くて。

▼徳家武士さん

私は自宅を自分たちで作るという面で特殊でした。
施工管理を学んだりという面で分からないことも多く毎日胃が痛かったです。
でもその仕事を終えて自分の仕事ががらっと変わりました。お客様が自分の家を建てるときにどんなことに不安を感じるか。
家を建てる立場になって良く分かりました。

美しい街にするために

-街並み協定(デザインコード)があります。

▼渋谷建設:渋谷明社長

デザインコードを定めるか、自由にするかはかなり悩みました。
最終的には建築位置指定線や建築限界線の設定と、シンボルツリーや植栽をイーハウジングが一部負担により設置することをお願いすることにしました。
サスティナブルビレッジと名付けたのはサスティナブル=持続可能、みんながここに住みたいという街を目指したいという思いです。
自分の家と土地だけを財産と考えるのではなくて、町全体をみんなの財産だと考えると、もっと皆で町を守り付加価値も高まると思うのです。

▼斉藤広光さん

デザインコードがあることは最初は正直面倒で、好きなようにプランを考えたいと思った。
でも先に建てる私が好きなように家を建ててしまうと、後に建てる隣家が私の家に合わせて配慮しなければならない。
実際は壁面後退線があって家を建てられないスペースにはバイク車庫が確保できて不便もなく、デザインコードはあったほうが良かったと思いました。

▼小野寺俊司さん

街並みを意識した団地形成は賛成です。自分たちが住む街がよそから見て、綺麗でおしゃれ、住んでみたいと思われたら嬉しいし誇りに思える。
高額な土地に高級住宅を建てる人もいるなかで、私たちは手頃な価格も大事でしたが、買いやすい価格でも素敵な街になるなら大賛成。
デザインコードを制限とは受け止めませんでした。

品質・性能を重視している?

-本当は技術力がとても大事!

小野寺邸斉藤邸

▼渋谷建設:渋谷明社長

北方型住宅にすると施工履歴が残り、中古市場でも資産価値が高まります。断熱や工法の話をお客様にしっかりできることは-このメンバーでは当たり前です。
むしろ私がお客様に伺いたいのはそれがお客様にとってどれくらい大事なのかです。
我々は新住協という住宅のNPO法人のもとで断熱技術を勉強しています。例えば「Q1住宅」は暖房費が半分になる住まいで、北方型住宅をも上回る性能、熱損失係数が1・0前後の超高性能の省エネ住宅ですが建築費は高くなります。
一方で住宅業界は多くの会社が高断熱高気密住宅を宣言しています。
でも高断熱高気密住宅という言葉には技術や性能レベルでの定義はありません。我々は北方型住宅を建てるためにお客様から特別なお金をいただきません。当たり前にできることだからです。
でもお客様はそこまで考えて住宅会社を選定していただいているのか。こうした努力が他社との差別化になるのかということを伺いたいのです。

▼斉藤広光さん

差別化になると思いますよ。
私が最初に検討した会社とハウザーさんは断熱の性能レベルが違ったのに値段はほとんど変わらないんです。
きちんと技術レベルが高いところにお願いしたいのは当然です。
もし前の会社で建てていたら一生後悔していたと思います。

▼渋谷建設:渋谷明社長

街並みを意識した団地形成は賛成です。自分たちが住む街がよそから見て、綺麗でおしゃれ、住んでみたいと思われたら嬉しいし誇りに思える。
高額な土地に高級住宅を建てる人もいるなかで、私たちは手頃な価格も大事でしたが、買いやすい価格でも素敵な街になるなら大賛成。
デザインコードを制限とは受け止めませんでした。

最後に一言

▼ハウザー:川村伸之社長

企業は永続するとは限りません。
35年後にはもしかしたらイーハウジング函館のメンバーもどこか欠ける企業が出てくるかもしれません。
でも、一つの事業ですから斉藤さんの家のメンテナンスは渋谷さんにもお願いしやすい。またお客様同士のコミュニケーションもしやすいと思います。私たちはいつもお客様の気持ちを良く知りたいと思っています。

▼渋谷建設:渋谷明社長

追分サスティナブルビレッジをどこにも負けないような素晴らしい街にできればと思います。

▼小野寺真知子さん

今日はこんな機会が出来て良かったと思います。
これから引っ越して来られる方も含めてただ挨拶だけでなくて会話ができて、安心して子育てができるような街にしたいと思います。
佐藤社長には私たちの細かい要望も丁寧に答えていただいて、電気温水器の使い方が分からなくなったときなどもすぐに来てくれるので助かっています。

▼小野寺俊司さん

子供も含めて私たちが住みよい環境になればと思います。夢を実現していただいたということで感謝しております。

▼徳家武士さん

近所づきあいの良いきっかけにもなりました。渋谷社長には家を建てるにあたって迷惑もかけましたしアドバイスもいただきました。

▼徳家和美さん

いつかは建てたいと思っていた家を、渋谷社長に助けていただいてできたこととても感謝しています。
主人も勉強になって、私も初めての経験でしたし、現場に見にくるのも楽しみでした。大切に住んでいきたいと思います。
新しい町なので、皆さんと協力していきたいと思います。

▼斉藤広光さん

新居は春までモデルハウスになるので、入居までもう少しの辛抱。新しい家に住めるのを楽しみにしています。

▼マルサ佐藤建設:佐藤昌博社長

今日はオーナーさんからたくさん参考になる話を聞かせていただきました。
eハウジングという会は、みんな商売敵なのに技術を一緒に勉強しています。サスティナブルビレッジも実現できました。
この街っていいねと言われて、実績も積み重ねて新しい街にもチャレンジしたいと思っています。
ここでの暮らしが楽しく、良い関係にできればと思います。今日は皆さんありがとうございました。